「先物価格が期日接近で急変 ベージュブックの影響大」#トレードアイデアラボ

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今週のドル円は145円付近から押し目買いを狙いたい場面があったものの、一昨日のベージュブック(アメリカの経済レポート)の弱気発言が出たことで、一気に9月のFEDウォッチャー利下げ予想が100%に。これによって米国債の金利が急低下し、ドル円も143円まで一気に下落。ベージュブック発表前から先物価格が急低下(143.25円)していたため押し目買いスタンスはキャンセルしていました。

先物期日も近いため、先物価格に向かったドル円の下落は想定内でしたが、どちらにせよ乱高下するマーケットでは当初に立てたプランに固執することなく慎重になるべきです。

そして、今日も相場は143円付近で停滞しています。さらに今日はアメリカの雇用統計の発表が控えており、週末に差し掛かっています。しかし、ここで面白いのは、雇用統計の数値自体が信頼を失っている点です。過去に粉飾が明らかになったこともあり、今回の発表がどうであれ、市場が大きく動かない可能性が高いんです。つまり、これまた「やりにくい週」ということですね。



トレーダーにとって「やらない勇気」が重要

ここで重要なのは、トレーダーとして「やらない勇気」を持つことです。しかし、これが案外難しい。資金を口座に入れてしまうと、「何かしないと勿体ない!」という気持ちに駆られてしまうからです。特に、まだ手法が確立されておらず、安定して稼げていない場合は、焦りがさらに強まりますよね。余計なトレードをしてしまう、コツコツドカンの原因の1つでもあります(もう1つの原因は以前のアイデア投稿に)。

私も昔、始めたばかりの頃は「何かしなければならない」という強迫観念に囚われていました。口座にお金を入れておくと、それを使わないのがすごく勿体ないように感じてしまうんです。でも、トレードは「無駄なトレード」を避けることが、実は利益を守るための最も効果的な方法だったりします。

サラリーマンとトレーダーの違い

また、サラリーマンの方と違い、トレーダーは稼いだお金を相場に「盗られる」リスクが常にあります。例えば、10万円稼いだとしても、次の日にはそのお金が相場の波に飲まれて消えてしまうことも珍しくありません。サラリーマンの方々にとっては、労働の対価として安定した収入が得られますが、トレーダーの場合、負けた=稼いだお金を盗られたと感じてしまうことが多いんです。この「盗られた」という感覚が、さらなる焦りを生み、無理なトレードへとつながってしまいます。

だからこそ、トレーダーとしてのメンタルマネジメントが非常に重要です。例えば、10万円稼いだらそのうち1~2割は「次の稼ぎのための経費」として考えることが大切です。そうすることで、もし次に損失を出しても「これは経費だ」と割り切ることができ、感情的にトレードを続けてしまうリスクを減らすことができます。


専業トレーダーのプレッシャー

そして、さらに注意が必要なのが、専業トレーダーとしてのプレッシャーです。兼業のトレーダーだった頃は、安定した給料があったため、多少トレードで失敗しても精神的には安定していられたという方も多いでしょう。しかし、いざ専業トレーダーになると、その安定収入がなくなるため、一気にプレッシャーが高まり、トレードスタイルが崩れてしまうことがあります。

例えば、専業になった途端に「毎月〇〇万円は稼がないと生活ができない!」という切迫した状況になると、冷静な判断ができなくなり、つい無理なトレードに手を出してしまう。結果として、さらに損失が拡大してしまうという悪循環に陥るケースも少なくありません。

「やらない」を選ぶための具体的な方法

では、そんな「やらない」という選択をするためには、どうすればいいのでしょうか?これは、簡単なようで非常に難しい問題です。しかし、具体的な方法として、「正しい自問自答をすること」が挙げられます。

多くの人は、自分のことを「自分」だと思っていますが、その自分は実は本能的な自分であることがほとんどです。トレードにおいても、本能的な判断で動いてしまうと、感情に振り回されて冷静なトレードができなくなってしまいます。例えば、相場が急激に動いているとき、「早くエントリーしなきゃ!」「このままじゃ儲け損ねる!」という本能的な思考が働いてしまうことがあります。

そんなときに必要なのは、「もう一人の自分」を理性的な存在に育てることです。本能的な自分が「やりたい!」と叫んでいるときに、もう一人の理性的な自分が「ちょっと待てよ」と冷静に声をかける。このバランスをうまく取ることができれば、無駄なトレードを減らし、リスクを抑えた安定したトレードができるようになります。

理想のトレーダーモデルをイメージする

この「もう一人の自分」を育てるために効果的なのが、理想のトレーダーモデルをイメージすることです。NLPでいうところの「モデリング」の技術です。例えば、「理想的なトレーダーは、どんな判断をしているだろう?」と考えてみてください。理想のトレーダー像がはっきりしていれば、そのモデルに自分を近づけるよう努力することで、本能的な判断を理性的なものに変えることができるようになります。

いくらAIが進化していろんな知識を調べることができたとしても、あなたが「やらない」という行動を身につけるのを助けてはくれません。あなた自身が実践するしかないのです。当たり前だけど笑😆
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追伸:先物価格がさらに142.816円まで下落しています。
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追伸:クロス円が思いのほか落ちていたのでドル円も釣られて下落してましたが、先物価格にしっかり戻ってくるの図。手控えムードで流動性低い中、先物期日などが近くて実需勢(ファンダメンタルズ)が強い場合にはテクニカルで動きませんので、安易にドル円ショートしてると捕まります。

下辺のブレイク戦術でごくごく短期的に売るのも良いですが。しかし時間帯的にサラリーマンでは無理な時間帯ですし、明確なテイクプロフィットの場所も決められないため再現性のある売り戦術とはいえないので、やはり様子見するのが吉です。
Nota
先物をチェックする場合には「YEN FUTURE」で検索してみてください。

オプション価格を簡易的に知るために、ぼくらはCMEシカゴマーカンタイル取引所のツールを使用しています。ご参考まで
cmegroup.com/tools-information/quikstrike/options-open-interest-profile-metals.html
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