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トビラシステムズ 特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2024年10月)

トビラシステムズ

首都圏強盗発生地域で給湯器点検に関する電話が増加、「アポ電」や不審な訪問に注意

特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:明田 篤、証券コード:4441、以下「トビラシステムズ」)は、2024年10月に当社調査で確認された詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開します。(調査期間:2024年10月1日~10月31日)

また、直近の当社調査で確認された傾向についてもお知らせいたします。

<調査サマリー>

○ 首都圏で給湯器等の点検に関する電話が増加、「アポ電」や突然の訪問に注意

○ 国際電話詐欺で最多の北米番号「+1 844」からの着信に注意

○ 末尾「0110」警察をかたる国際電話は多発が続き42倍に

○ 宅配事業者をかたるSMSが再び急増、全体の6割占める

○ お金の動きが増える年末年始、詐欺や消費者トラブルに注意

1. 詐欺電話レポート

○首都圏で給湯器等の点検に関する電話が増加、「アポ電」や突然の訪問に注意

2024年8月以降、首都圏を中心に相次いで強盗事件が発生しています。一連の事件では、SNSで犯罪の実行役を募集する「闇バイト」から犯行に及んだケースも多いとみられています。

犯行グループは事前に電話で家族構成や資産状況を探る「アポ電」を行ったり、点検や工事を装って住宅を訪問し情報収集を行ったりする可能性があります。各地の警察や自治体は、事業者などを名乗る人物からの不審な電話や突然の訪問に注意するよう呼びかけています。

トビラシステムズの調査では、一連の強盗事件が発生した東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の1都3県で、今年8月下旬から10月下旬にかけて給湯器や関連設備の点検に関する電話の着信件数が増加しました。

また、給湯器関連の事業者以外に、不用品買い取りやリフォーム工事の事業者を名乗る不審電話の情報も複数確認されています。

【点検等に関する不審電話の例】(トビラシステムズ調べ)

・事業者を名乗る者から、電話で「給湯器の無料点検をする。ガス会社のT社から委託されている」と言われ、住所や名前を確認された。心配になりT社に確認したところ、一切関係ないと言われた。

・電話で「給湯器の無料点検に伺います。○日は午前か午後どちらがいいですか?」と聞かれた。こちらが「必要ない」と答えると無言で電話を切られた。

・リフォーム関連の事業者を名乗り「水道管と排水管の点検で周辺地区を回っている。都合がいい時間はあるか」と訪問の約束をさせる電話を受けた。

・電話の相手が名前を名乗らず「何でもいいので不用品はないか。明日そちらの地域を回っている」と一方的に言ってきた。

事業者の中には「顧客からの申し込みがない限り点検を実施することはない」「突然の訪問や電話はしない」など、注意喚起を行っている事業者もあります。事業者を名乗る不審な電話や突然の訪問があった場合は、安易に個人情報を教えたり、自宅に入れたりしないようご注意ください。

○迷惑電話番号の割合は国際電話が最多の状況続く

2024年10月に新たにトビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合は、国際電話番号が66.9%(前月比+6.3%)で前月から増加しました。特定IP電話番号(050番号)、固定電話番号、携帯電話番号の割合は前月から横ばい傾向となりました。

○国際電話詐欺で最多の北米番号「+1 844」からの着信に注意

当社の調査で、2024年10月に着信件数が多かった国際電話の国番号は、上位からアメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、イギリス、フィリピン、オーストリア、インドネシアでした。

不審な国際電話で最も多く観測されているのが、「+1」から始まる国際電話番号からの着信です。「+1」から始まる番号で、2024年10月に特に着信件数が多かった番号帯は「+1 844」「+1 855」「+1 200」でした。実在の企業をかたり架空の未納料金を請求する架空料金請求詐欺や、官公庁をかたる詐欺などで多く悪用されている可能性があります。

○末尾「0110」警察をかたる国際電話は多発が続き42倍に

末尾が「0110」の国際電話番号を使って警察の電話になりすました「オレオレ詐欺」の事案が発生しています。末尾が「0110」の電話番号は主に国内の警察署で多用されていることから、各都道府県警察が注意を呼びかけています。

トビラシステムズの調査で、2024年10月に確認された末尾が「0110」の国際電話番号からの着信件数は、増加前の6月から42倍に増加しており、引き続き警戒が必要です。

<参考資料>

警察官をかたる詐欺(警視庁)

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/police_officer.html

2. 詐欺SMSレポート

○宅配事業者をかたるSMSが再び急増、全体の6割占める

トビラシステムズの調査で、2024年10月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、今年7月以降減少傾向にあった宅配事業者をかたる手口が再び急増し65.8%となりました。次いで金融・決済サービスをかたる手口が18.0%、電力会社などのその他の事業者をかたる手口が15.7%となりました。

○銀行やクレジットカード会社をかたるSMSが多発

2024年10月は「三菱UFJ銀行」「りそな銀行」「JCB」などの都市銀行やクレジットカード会社をかたるSMSが多発しました。

今年8月は北海道や東北、9月は東海や近畿の地方銀行をかたるSMSが発生し、10月は北陸の「北國銀行」をかたるSMSが発生しました。時期によって悪用される地方銀行のブランド名に地域性がみられています。

その他、「東京電力」「Netflix」Telegram」「日本郵便」など、様々なサービスをかたるSMSが発生しました。

<参考資料>

フィッシングによる不正送金被害が急増しています!(三菱UFJ銀行)

https://www.bk.mufg.jp/info/security/caution_phishing.html

【重要】りそな銀行を騙った不審な電子メール・SMSにご注意ください(りそな銀行)

https://www.resonabank.co.jp/kinkyukeisai/R20210508141840/R20210508141840.html

【ご注意ください】JCBをかたる不審メールや偽サイトの詐欺が増加しております。(JCB)

https://www.jcb.co.jp/release/phishing_202105.html

北國銀行をかたる不正なメッセージにご注意ください(北國銀行)

https://www.hokkokubank.co.jp/other/financial_cp/008_01.html

東京電力(TEPCO)を装った SMSフィッシング詐欺にご注意ください!(東京電力エナジーパートナー)

https://www.tepco.co.jp/ep/support/sms/phishing/index-j.html

フィッシングまたはNetflixを名乗る疑わしいメールやテキストメッセージ(Netflix)

https://help.netflix.com/ja/node/65674

日本郵便を装った不審メール及び架空Webサイトにご注意ください。(日本郵便)

https://www.post.japanpost.jp/notification/notice/fraud-mail.html

詐欺SMSの検知状況をリアルタイムに観測し可視化する「詐欺SMSモニター」で、詐欺SMSに関する最新情報をご確認ください。

詐欺SMSモニター

https://smon.tobila.com/

3. <トピック>お金の動きが増える年末年始、詐欺や消費者トラブルに注意

お金の動きが増えやすい年末年始に、特に注意したい詐欺や消費者トラブルの事例を紹介します。

○カニなどの海産物の電話勧誘販売トラブル

家族や親戚で集まる機会が多い年末年始は、カニなどの海産物の購入が増えやすくなります。そこで気をつけたいのが、海産物の電話勧誘販売トラブルです。

トビラシステムズの調査では、2023年は海産物販売に関する迷惑電話が年末にかけて増加しました。

国民生活センターは、全国の消費生活センター等に寄せられた相談事例や消費者へのアドバイスを公開し、注意を呼びかけています。

【消費生活センター等に寄せられた相談事例】

・電話勧誘を受けた際に海産物の購入を断っているにもかかわらず、事業者から一方的に送ると告げられて電話を切られた

・電話番号を変えて何度も電話をしてくるなど、事業者から執拗かつ強引な勧誘をされた

・突然海産物が代引き配達で届き、同居している家族が代金を支払ってしまった

【消費者へのアドバイス】

・海産物の勧誘販売に関する電話がかかってきても、不要である場合はきっぱりと断る

・断ったのに一方的に代引き配達で商品が届いたら、受け取りを拒否する

・事業者からの電話勧誘で契約をしたときは、クーリング・オフを検討する

・不安や疑問がある場合は消費者ホットライン(局番なし188)や警察相談専用電話(♯9110)に相談する

<参考資料>

海産物の購入を強引に勧める電話に注意!-断っているにもかかわらず商品を送り付けられてきたという事例も-(国民生活センター)

https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20241108_1.html

○オンラインで買い物や手続きが増える時期、フィッシング詐欺に注意

クリスマスや年末年始に向けて、プレゼントの購入、歳末セールや初売りセール、福袋の購入など、オンラインショッピングの機会が増えやすくなります。また、帰省や旅行に伴いホテルなどの宿泊施設の予約、飛行機や新幹線などの交通機関の予約をオンラインで行う機会も多くなります。

銀行やクレジットカード会社をかたるフィッシング詐欺が引き続き多発しています。お金の動きが多くなる年末年始は特に注意してください。

<詐欺SMSの対策>

○身に覚えのないメールやSMSが届いた場合、文面に添付されたURLに触らない

○日頃利用するサービスは、公式アプリやブックマークしたサイトから情報を確認

○迷惑SMS対策サービスを活用し、フィッシング詐欺などの不審なSMSを自動で遮断

4. トビラシステムズについて

テクノロジーで社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺SMS等の情報を収集・調査してデータベースを構築し、自動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し月間約1,500万人にご利用いただいています。

公式サイト:

https://tobila.com/

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000034282.html

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