米国、制裁対象の中国企業にチップを出荷したグローバルファウンドリーズに罰金
米国は金曜日、ニューヨークを拠点とする世界第3位の受託チップメーカーであるグローバルファウンドリーズ GFSが、ブラックリストに載った中国のチップメーカーSMICの関連会社に無許可でチップを出荷したとして、50万ドルのペナルティを課したと発表した。
商務省は声明の中で、GlobalFoundriesがSMICの関連会社であるSJ Semiconductorに、ライセンスを求めることなく1,710万ドル相当の74の出荷を行ったと述べた。SMICとSJセミコンダクターの両社は、SMICの中国軍産複合体との関係疑惑をめぐり、 2020、企業リストとして知られる 貿易制限リストに追加された。SMICは不正行為を否定している。
リストに掲載された企業への輸出には、取得が困難なライセンスが必要だが、グローバルファウンドリーズは申請していないと同省は述べている。
「マシュー・アクセルロッド輸出執行次官補は声明の中で、グローバルファウンドリーズの違反行為の自発的な開示と商務省との広範な協力を強調した。
SMICとSJ Semiconductorは、コメントの要請に直ちに応じなかった。GlobalFoundries社は声明の中で、「企業リスト掲載前のデータ入力ミスによる不注意な行動」によって、誤ってレガシー・チップをライセンスなしで出荷してしまったことを後悔していると述べた。「当社は、ファウンドリ業界の標準となる世界クラスの貿易コンプライアンス・プログラムに努めており、また、そう確信しています。
米国の議員たちは、中国が自国の軍事力を強化する可能性のある米国の 機密技術( )を受け取るのを阻止しようとする中、輸出政策を監督する商務省がその規制を積極的に執行していないのではないかという懸念を強めている 。
ロイターが木曜日に報じたところによると、民主党の有力上院議員マーク・ワーナー氏は、台湾のチップメーカーTSMC 2330 が製造したチップが、中国が厳しく制裁している華為技術(ファーウェイ)製の製品に搭載されていたことが明らかになったことを受け、バイデン政権はTSMCの「監視が明らかに甘い」と批判した (link)。
また、 アブダビの政府系ファンド、ムバダラ・インベストメントが過半数を所有するグローバルファウンドリーズは、ニューヨーク州マルタに新しい半導体製造施設を建設し、同地とバーモント州バーリントンで既存の事業を拡大するため、商務省から約15億ドルを受け取る予定である。
この助成金は、チップメーカーに米国での生産拡大を奨励する米国プログラムの一環である。