米10年国債:2.40%をタッチした!これが定着できるかが今後のドルに影響も…

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米10年国債
22:15 2017/10/07

 来週はドルにとって、とても重要な週になりそうだと思いました。

 雇用統計で米10年国債も急騰したらしく、大きなポイントであった2.40%をつけました。しかし、この2.40%を金曜日は維持することができなかったようです。

 週足を見ると、バンドはヨコヨコで+2σ(2.4032%)をタッチしたように見えます。しかし、雇用統計後にはね返されたことから+2σを上抜けることができませんでした。とはいえ、週足は陽線で実体もそれほど短いわけでもないため、+2σではね返されたとも上抜けるとも判断しがたい状況です。なのでどちらの方向のシナリオを意識しておいた方がよさそうだと思いました。

 日足を見ると、+1σ~+2σのラリーは依然として継続しています。バンドの5つのラインがすべて上向いているのがはっきりしてきたことから、このラリーはしばらく続く可能性を意識しておいた方がよさそうに思います。しかし、週足+2σではね返された可能性も十分あることから、楽観視もできません。2.40%台をしっかりと定着できるかどうかに注目しておかないといけないと思います。もし、2.40%をしっかり定着するのであれば、週足+2σを上抜けバンドウォークする可能性が出てきます。そうなれば、水色の長期的なレジスタンスラインもブレイクし、超長期的なドル高の可能性が出てくると思います。
 このように、米10年国債の2.40%のポイントは、ドルを占ううえでとても重要だと思います。
 
 逆に、日足+1σを日足実体で下抜けるのであれば、金曜日の雇用統計でつけた2.40%で週足+2σにはね返された可能性が高くなると思います。金曜日の時点で+1σは2.32%です。急角度で上昇しているので月曜日はもう少し高い値になっていると思うので、だいたい2.34-35%付近を下抜けるようなら気をつけないといけないと思います。
 特に、自分の偏ったイメージかもしれませんが、米10年国債利回りが上昇しても、それほどドル高に作用しないようにも思います。最近は米10年国債利回りが上昇トレンドなので、はっきりとは言えませんが、逆に米10年国債利回りが下落した時のドル安が怖いように思います。この日足+1σの下抜けも、その点から意識をしておいて損はないと思いました。


米10年国債のポイント
・2.40%の重要なポイントをタッチ
・週足+2σをはね返したか、上抜けるかが来週の大きな注目ポイント
・2.40%をしっかり定着するのなら超長期的なドル高の可能性も…
・日足+1σの下抜けのも注意
・最近利回り高=ドル高のイメージが薄いので利回り下落した時のドル安が怖い
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