年の瀬にあたり、月足で日経平均を分析してみたい。

 2003年と2008年に7,000円でW底をつけた日経平均はアベノミクススタートの2012年末から上昇をはじめ、現在27,000円に挑戦しているところである。

 下落してきた過程を見ると上昇相場の関門がわかる。第一関門が2000年の20,833円、第二関門が1996年の22,750円、第三関門が1991年の27,270円、そして第四関門が1989年史上最高値の38,915円である。とすると現在は第三関門に挑戦中とわかる。

 さて、仮定の話だが、もしここを超えたときに第四関門までどれくらいの時間がかかるかを想定してみよう。1989年より前で27000円を超えたのはなんと前年の1988年なのである。つまり第三関門から第四関門まではわずか1年で達成しているのだ。上昇相場は勢いづいてくると加速度をつけて上昇していく。2021年史上最高値更新も夢ではない。

 もちろん、将来の動きは読めるものではないが、そういう可能性が少しでも出てきたということは明るい話だ。世界のほとんどの国の株式市場がここ1、2年でその国の史上最高値を更新している。日本のように史上最高値を30年以上更新していない国の方が実は珍しいのだ。

 鍵はミライ帯だ。2016年に上昇帯に切り替わったミライ帯が安定上昇を続けている。2020年3月の下落相場もミライ帯でサポートされている。ミライ帯がサポートとして機能していることがわかる。このミライ帯が右肩上がりで幅を極端に縮小しない限り長期トレンドは安定していると読める。

 クリスマスの時期、年明けに変化しやすいのでそこを無事通過するか注目したい。
Trend Analysis

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